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岩泉町 工藤 淳平 平成28年1月(就農4年目)

【2019年第9号】

岩泉町

工藤 淳平
平成28年1月(就農4年目)


経営概要

就農時 : 経産牛頭数 40頭 牧草地 10ha
現 在 : 経産牛頭数 47頭 牧草地 10ha

就農形態 新規参入
技術習得先 岩泉農業振興公社
農地 自作地1000a
活用した資金・事業 青年就農給付金(経営開始型)、青年等就農資金、経営体育成強化資金、地域経営資源継承支援事業
就農計画作成指導 普及センター、市町村、JA
主な販売先 JA
労力 2人(本人、母)
資本装備 搾乳牛舎1棟、育成牛舎1棟、トラクター3台、草地作業機一式

就農の動機やきっかけ

 農業高校卒業後、県内の農場で働いていた際に、岩泉農業振興公社から「空き牛舎を活用して就農してみないか」と声をかけられたことがきっかけです。空き牛舎が実家からほど近い立地条件であったのも就農する後押しとなりました。

就農に向けた準備(農地、住宅、資金の確保等)

 岩泉に移住後、2年間公社の従業員として働き、飼養管理技術を習得するとともに自己資金を貯めました。 また、農地や施設、家畜、作業機の購入には経営体育成強化資金や青年等就農資金も活用しました。

就農してみての感想

 作業面は県内の農場や岩泉農業振興公社に勤務した経験が活き、さほど苦労はしませんでした。しかし、簿記や税制等の知識がほぼなかったため、経営面は非常に苦労しました。

経営の特徴

 性判別精液の活用により、自家育成で後継牛を確保し、増頭に繋げています。

地域からの支援

 就農1年目の平成28年8月、台風第10号災害により大きな被害を受けましたが、地域の酪農家が粗飼料を提供してくださり、とても助かりました。

課題と対応方向

 飼養頭数に対して牧草の生産量が不足しているため、計画的な草地更新や肥培管理の徹底、面積拡大により生産量の向上に取り組みたいです。 また、出荷乳量の増加に向け、乾乳牛舎の整備も計画しています。

今後の目標

分娩間隔400日!  経産牛1頭当たり乳量11,000㎏!

就農希望者へのメッセージ

 就農してからは忙しくなり、視察や研修に行ける機会が少なくなります。就農前の時間があるうちに多種多様な技術や施設を視察すると、就農後にその経験が生かされると思います。

 

掲載日:2019年12月18日