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奥州市 白藤 心・みゆき 平成28年2月(就農2年目)

【2017年第7号】

奥州市

白藤 心・みゆき
平成28年2月(就農2年目)


経営概要

就農時:トマト 12a
現 在:トマト 12a

就農形態 妻の実家に親元就農(夫はIターン)
技術習得先 先進農家
農地 自作地・借地
活用した資金・事業 農業次世代人材投資資金(準備型・経営開始型) 、担い手育成基金等
就農計画作成指導 普及セ
主な販売先 JA・産直
労力 2人(夫婦)
資本装備 トラクター1台、ハウス6棟、管理機、防除機、かん水装置等
就農の動機やきっかけ

 子どもが生まれ、東京より環境の良いところで子育てをしたいと考えていました。妻の実家(和牛繁殖)に帰るには職業は「農業」と考え、東京の新農業人フェアで相談しました。旧青年就農給付金事業を知り、研修制度や経営が軌道に乗るまでの生活保障があると分かり、帰郷と同時にトマトの研修を開始しました。

就農に向けた準備(農地、住宅、資金の確保等)

 中古ハウスや中古機械をJAや農機メーカー等から紹介してもらいました。ハウス建設のため、業者に農地の整地と暗渠工事を実施しました。

就農してみての感想

 自然が相手なのでトマトの病気や災害など常に不安はありますが、都会では味わえない時間と景色の中で仕事ができ、仕事が終わった時の清々しさを感じられます。また、自分が思うように計画をたてて実行でき、やりがいを感じています。

経営の特徴

 JA江刺の主要品目であるトマトを主体とした施設栽培で、冬期のみ葉菜類を作付け、周年栽培を行っています。雇用は入れず、夫婦二人の労働力での家族経営です。

地域からの支援

 研修先の受入経営体、就農後の栽培指導をする師匠、JA営農指導員、普及センターから栽培技術指導を受けています。新規就農のサポート体制があり、いろんな人に助けられています。

課題と対応方向

 今後の規模拡大に当たり、中古ハウスは不足してきているので、どのようにハウスを調達していくべきか検討しています。繁忙期の作業時間を有効に使えるよう、作業改善を図っています。

今後の目標

 まずはトマトの単収を向上させ、所得も向上させていきたいです。また、家族経営で最小限の規模で最大限の所得を上げられるよう工夫していきたいです。後々は、同世代の会社勤めの人より所得を上げることを目指したいです。

就農希望者へのメッセージ

 就農の前に資金を蓄え、しっかり情報収集して準備することで安心して就農できます。就農後はなかなか計画通りにできないものもありますが、経営者として自分で計画し実行できるのが農業の魅力です。そして、子供との時間も確保でき、家族を近くに感じられるのも農業ならではだと思います。


掲載日:2019年03月04日